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「あなたが憧れるゲームクリエイターの職種」のトップはなんとドット絵師

Game*Sparkの記事から。

Game*Sparkがサイト上で独自におこなったアンケート、
「あなたが憧れるゲームクリエイターの職種は?」
の結果が同サイト上で発表されました。

詳細はリンク先の記事をご覧いただくとして、
投票結果のトップはドット絵師」とのこと。

これにはさすがに驚きました。
以前同サイトでおこなわれたこのアンケート結果を見るに、
Game*Sparkのヘビーな読者層は20代前半から30代前半あたりまで
ではないかと推測されます。
確かにファミコン、スーパーファミコン世代が多いとは言え、
3D全盛のこの時代に、ドット絵師になりたいとは、
現役の人間にとってはかなり衝撃的な事実です。
(追記:表題は「憧れる~」なので、なりたいわけではないのかもしれません)

昨今ではDSや携帯電話のゲームアプリの流行もあって、
ドット絵の需要は高まっているとは思いますが、
それも、あと1,2年でやはり携帯機にもポリゴンが当たり前になる
時代が来るのではないかと思っています。
すでにDSでおそろしいクオリティのゲームが出ていたりします。

これから発売が予定されている「Call of Duty DS」もその一つ。



さておき、2Dを経験したことがある方なら誰しもが分かることですが、
2Dドットキャラというのは、それはもう融通の利かないものです。
反転等の技は使えるものの、向いている方向の違いによって全ての
アニメーションパターンに対して一から個別に描かなければなりませんし、
アニメーションの長さを変えようと思ったら、適当にコマの間引きや継ぎ足しを
したくらいではきれいなアニメーションにはなりませんので、
やっぱりこれも一から描き直しということになります。

つまり、2Dキャラクターというのは、ちょっとした仕様の変更や、
ゲームバランスの調整に非常に弱い作り
と言えます。
昔は全部それでやっていたのだと思うと、3Dから業界に入った私などは
気絶しそうなほど気が遠くなります。

ゲームデザインや見せ方は2Dだけど、作り方は3D、というのは最近よくあります。
DS版の「ゼルダの伝説」はまさにそうですし、シューティングでおなじみ、
CAVEの2Dシューティングなども、作り方としては3Dで作ったものを
2Dにレンダリングで落とし込んでいるとのこと。
これなら、レンダリングの手間はかかるものの、調整はずいぶんと楽です。

ゲームを面白くする、という着眼点で考えれば、調整期間が長ければ長いほど
ゲームは面白くなっていく
、というのが定石です。
かの名作「ディアブロ」や「ウォークラフト」を開発したBLIZZARDという
デベロッパが、ゲームシステムの完成後、調整期間だけで数年を費やすというのは
業界ではよく知られている話です。

3Dであれば、2Dでは一枚一枚手作業で描いているアニメーションパターンは
計算で補完してすべてあっという間に作成してくれます。
「ちょっとここの腕の向きだけ変えたいなー」といった細かい修正や、
「もう少しテンポよく動かしたい」という尺の調整もさくっとできます。
(2Dよりは)
動きはなめらかで無理のない動きをしてくれます。
これだけで、アニメーターの仕事の大半は、量産と調整に費やすことができ、
いろいろなキャラクターのアクションをより豊富に、
よりゲームとして面白くすることができる
という寸法です。
2Dでキャラが走るアニメーションを1枚1枚描いている間に、
3Dなら歩く、走る、おまけにジャンプするアニメーションまで
作り終わってしまうかもしれません。

3Dのいいところばかり書きましたが、当然2Dでなければできないことも
たくさんあります。ディズニーアニメなどがそのいい例ですが、
2Dアニメーションであれば、前のコマまで人間だったのが、
10コマ後には犬になって、その10コマ後には猫になる、
なんて荒業も(見せ方が極めて難しいながら)可能です。
「京アニ」の愛称で知られる「京都アニメーション」がすごいのは、
こういった2Dでしかできない表現の数々なんでしょうね。

また、同じ縦横ドット数の領域内であれば、体中のあらゆる関節を
全て動かしたような複雑な動きなども(技術はいりますが)可能です。
3Dでは、通常、関節のある部分しか曲げることはできないため、
手の指や目鼻、それからスカートのひらひらなど、曲げたい部分には
関節データを入れる必要があり、それらが積み重なると、
処理速度や記憶容量に負担をかけることになります。
(ただ、記憶容量という点においては、2Dアニメーションの方が
よっぽど消費量が激しいです)

私も根っからのファミコン世代なので、2Dドット絵の魅力は
十分に承知しているつもりですが、趣味であればともかく、
本気でゲームを作ろうぜ!というときには、やはり3Dの勉強を
しっかりとやっておいた方が無難ではないかと。
まあ、お遊びのアンケートでしょうから、そんなに深くは考えて
いないだろうとは思いますけれども。

ちなみに、ドット絵師とイラストレーターは似ているようで、
まったく別の考え方が必要になるので、それはまた別の話で。

個人的には、プログラマが2位なのは鼻が高いところです。
海外ゲームはプログラマの功績が非常に高いものが多いですから!
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2007年07月31日 Game Development トラックバック(0) コメント(0)












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