「ロックマン9」の価格にまつわる需要と供給のおはなし Game Programmer's (web)Log

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「ロックマン9」の価格にまつわる需要と供給のおはなし

ロックマン9」、私も早速ダウンロードして楽しんでいます。
ネットでも評判になっているとおり、大変よくできた
アクションゲームとして熱くプレイさせていただいています。

さて、この「ロックマン9」のお値段ですが、日本国内では、
1000Wiiポイント(1000円相当)で販売されています。
先に発売された「グラディウス」のリメイク作品(というより続編)、
「グラディウスリバース」も同じ価格設定となっており、
WiiWareでの新作は1000Wiiポイント前後というのが通例になりつつあります。
(有料追加コンテンツでさらに課金する場合もありますが)

この価格設定、人によってはさまざまな受け止め方があるかと思います。

「安い」と感じる人の場合を考えてみます。

ロックマン9」というゲームを新作のタイトルと考えた場合、
1000円という価格は大変にありがたい話です。
開発費という側面で考えれば、いくら他のゲームと比べて小規模とは言え、
昔に比べて人件費も設備投資費も広告費もかかるであろう
現在のゲーム開発において、1本あたりの価格が通常のパッケージゲーム
1/5~1/6
というのは、かなりぎりぎりの価格設定ではないかと思ってしまいます。

これがDSのパッケージソフトとして考えた場合、似たようなアクションゲーム
少しステージや収集要素を追加してボリュームを膨らませたような
有名アニメや映画のゲーム(あくまで例えであって実例があるわけでは
ありませんのでご注意を)でもそれなりの値段がついている現状を見るに、
(今のままではちょっと物足りないかもしれませんが)さほど問題ない程度の
十分な内容だと思いますし、ファミコン時代はこの内容で5800円程度で
売られていた
のですから、それを考えれば断然安いという発想です。
この考えには基本的に私も同意します。

さて、一方で、「高い」と感じる人の場合も考えてみます。

ロックマン9」を遊んでみて改めて強く感じることとして、
面白いことにはとても面白いゲームなのですが、その面白さというのが、
ファミコンの「ロックマン」「ロックマン2」などの頃のそれと
まったくもって同じ種類のものである
ということに気づきます。

そして、現在Wiiでは、その「ロックマン」「ロックマン2」が
バーチャルコンソールとして500Wiiポイントで販売されています。
面白さとしては同一線上にあるこれら3つのゲームのうち、
ロックマン9」だけが倍の値段の1000円もするというのは、
断然高いという発想です。
これはこれで、私も同意しています。

私のような世代の人間ですと、どうしてもノスタルジーだったり、
大人の視点から、このようなチャレンジングな姿勢や、
ニッチなニーズに大手メーカーが応えてくれたということに対するご祝儀として、
やはり少しは評価にバイアスがかかってしまうのは仕方がないことです。
ただ、本当に公正で冷静な判断で考えるならば、「高い」という意見も
無視できないものだとは思います。

価格が決定されるプロセスについて、もっとも当たり前で、
もっとも分かりやすい例えとして、空腹感と食べ物の値段の関係に
例えられることがしばしばあります。

空腹がピークで、飢餓状態の人にとっては、どんなおいしくない食べ物でも
他の何よりも価値があり、満腹状態でこれ以上何一つ食べられない人にとっては、
どんなにおいしい食べ物でもまったく価値を感じない、というのがそれです。
要するに「需要」と「供給」で価格は決定されるということであって、
原価や人件費などのコストだけで決まるものではないということです。
資本主義経済においてはごくごく当たり前のことではあるのですが。
WiiやニンテンドーDSがいつまで経っても値下げされない一番の理由です。

さて、余談になりますが、「ロックマン9」では、オリジナルサウンドトラックの
CDがゲームに先駆けて発売されているのですが、このCDのお値段が、
ゲーム本体の2倍以上の2625円に設定されています。

先ほどの需要と供給の関係で考えるならば、ゲームの一部であるゲーム音楽を、
ゲーム本体よりも高い値段で売るとはどうかしてる、という考えが
至極まっとうな意見だと思われます。

ただ、別の見方で考えると「BGM、SE1個にいたるまで、すべての音源を完全収録」
という謳い文句にもあるとおり、その音源を使ってリミックス音源を
制作したい人へ向けたサンプリングCDの役割
として考えているのかもしれません。
自社レーベルからのリリースであるため、どうやらJASRACへのアーティスト登録は
されていないのではないかと見ています。
(確認したわけではありませんのでご注意ください!)
また、つい最近にもロックマンの曲を元にした同人楽曲に対して、
カプコン側から正式にライセンスを許可するという、ある意味異例な出来事が
起きたことからも、何かを期待せずにはいられないところです。
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2008年10月01日 Game Business トラックバック(0) コメント(4)

こんばんは、いつも楽しく拝見させていただいてます。

今回の記事ですが、高いと感じるほうには「wii用のソフトとしての」開発費と言う要素が加味されていないのではないですかな?
VCはダウンロード用コンテンツに修正するだけだから開発費は殆どかからないでしょう。
一方でロックマン9は(ある程度のプログラムのソースはあるでしょうが)一からの作成です。
こう考えると初期投資が殆ど必要でないVCのが高く感じるのでは?とも思います。
したがって「1000円は高い」と思う意見としてはいささか説得力はかけるかな~と感じたりもします。

2008年10月04日 sst URL 編集

◆sstさん
更新頻度が極めて低い当ブログですが、ご愛顧いただきありがとうございます。

もちろん、sstさんのおっしゃるとおり、バーチャルコンソールでの開発費は
ほぼ皆無に等しいかとは思います。(広告費やらショッピングチャンネルでの
設備費等は抜きにして)

ですが、消費者の立場で考えるならば、開発費が10億円かかった大作であろうと、
空いた時間に片手間で作ったコンパクトなゲームであろうと、
面白いと思った方にお金を出すのが正しい経済活動の姿だと思っていますので、
そういう点において、「高い」と思う人に対して開発費の話をするのは
ナンセンスだと私は考えていますし、開発費がゲームの価値を決めるわけでもない
と私は考えています。

たとえがあまりよくないかもしれませんが、DSで未だに売れ続けている
「NEWスーパーマリオブラザーズ」などの定番タイトルが一向に値下がりしない
にもかかわらず、PS3やXbox360の大作タイトルが、それより安い値段で
ワゴンセールに並んでしまっている現実がそこに存在しているわけで、
そういう意味で、ゲーマーの人たちは「ゲームの価値」に対して
余計なバイアスが働いているのではないでしょうか、ということを思ったわけです。

2008年10月05日 ykyky URL 編集

2や3は中古扱い(もしくはベスト版扱い)、9は新作と考えれば高いのにも納得できないですかね?
Wiiで初めてロックマンに触れるような子供たちには納得してもらえなさそうですが‥。

2010年08月11日 f URL 編集

◆fさん
コメントありがとうございます。

ロックマンの歴史を知っている我々にしてみれば当然そうなりますが、
見た目にほとんど変化がない2つのゲームで、値段が倍となれば、
納得がいかない方は間違いなくいるだろうなというのが私の考えです。

2010年09月06日 ykyky URL 編集












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