「バーテンダーDS」に足りないゲーム的気遣い Game Programmer's (web)Log

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「バーテンダーDS」に足りないゲーム的気遣い

エレクトロニックアーツ(EA)のサイトから。

言わずと知れた、世界ナンバーワンのゲームパブリッシャーであるEAが、
日本向けにリリースしたDSタイトルが存在します。

EAといえば、EA SPORTS(昔は旧スクウェアがリリースしていた時期もありました)
に代表されるスポーツゲームや、アメリカ産のレースゲーム
映画版権もの、ミリタリーもののイメージが強いのですが、
日本市場向けに実用ソフトも出しています。
それが「お酒選びの新ツール」というシリーズです。

私もお酒を飲む機会が多いので、このシリーズの中の一本、
バーテンダーDS」を興味本位で購入しました。
初週で売れた本数は、あまり書くのも憚られる程度でしたので、
ブログとしては唯一のレビュー記事になるかもしれません。
実用系ツールはゲームと違って情報的な劣化が少ないので、
今後も伸びていくとは思いますが…

カクテルのレシピ検索はもちろん、バーテンダーに必要なスキルや
ツールの解説など、情報量としてはかなりのもので、
それだけでも十分な価値を持ったソフトだと言えます。

ただ、実用ツールとしてみると、いろいろと不備も目立ちます。

とにもかくにも、一番気になったのは入力インターフェースです。
例によってタッチペンオンリーの操作で、縦持ちにも関わらず、
ページ送り等で十字キーを使うことすらできません。
ペンによるページ送りが快適であれば文句も出ませんが、
スクロールバー(Windowsと同じインターフェースだと思ってください)
がペンで操作するにも細く小さいため、思うように動かせません。

検索時の文字入力にしても、ボタンが小さいため押し間違いが多く、
濁点、半濁点の入力は、「濁点(半濁点)文字切り替えボタン」を押し、
該当する濁点文字を入力しなければならないという前時代的作りです。
今時携帯電話でも、濁点ボタンを押せば前の文字を見て自動的に
濁点がつくかどうか決まるというこのご時世でも、です。

また、バーテンダーの基礎知識的なコンテンツがあり、
全部で数十項目にもわたるテキストがあるのですが、
これらを通して読む場合にも、一旦「戻る」ボタンで
項目メニューに戻ってから次の項目を選ぶという、
無駄な手順を取らせられます。

他にも、過去の検索履歴がないことや、テキスト中に関連項目への
リンクがないため、その項目を検索しなおさなければならないなど、
いくつもの不満が挙げられます。
下手をすれば、DS用のWebブラウザで関連ページを見た方が
情報を検索するには便利かもしれません。


ここで少し考えたいことは、このソフトに対して、
以上のような不満を私が持つに至ったプロセスです。
それは、私が今までにプレイしたゲームや、使ったソフトに
すでにそのような機能が備わっていたから
だと思います。

ゲームというのは、実用ソフトとは違い、絶対にそれを利用しなければ
いけないという状況というのはまず存在しません。

面白くない、または扱いにくいソフトであれば、
代わりになるものはいくらでもあるということです。
(同じ目的の実用ソフトにも各社種類はありますが、
何らかの事情で特定のソフトを使わなければならない状況は多々あります)

同様に、実用ソフトは、前提知識や使うためのスキルを
ユーザにある程度強要することができますが、
ゲームの場合は、子供も使いますし、コンピュータが苦手な人、
操作を覚えるということに対する忍耐を持たない人も
触る可能性があるものです。

そのため、どこまで操作を簡略化できるかというのはゲームにおいては
絶対的な課題ともいえます。

ゲームを作る人たちは、この点に関しては神経質なほどにこだわります。
カーソルは当然のように光輝き、今何を動かしているのかを
はっきりとプレイヤーに示していますし、使えるボタンは
(煩雑にならない程度に)可能な限りショートカットキーなどの
操作に割り当てられます。
それはもちろん遊んでくれる人たちに対する気遣いであり、
おもてなしの心です。(もちろんそれが足りないゲームも多々ありますが)

私が出先でカクテルのことについて調べたいと思ったときには、
少なくとも今のところは、この「バーテンダーDS」を使うしかありません。
代わりになるものが何もないからです。
(わざわざ分厚い本を持ち歩くわけにもいきません)

実用系ソフトに下手にゲーム的要素はいらないというのは、
以前のエントリにも書いたことではあるのですが、
実用ツール系ソフトがさらに熱を帯びている昨今、
せめてゲームの持つ気遣いの心を学んでいただきたいものです。

余談になりますが、スクウェア・エニックスもDSの実用ソフトの
分野に参入したということで、こちらの使い心地は「ドラクエ」や
「ファイナルファンタジー」のようなきめ細かい気遣いが見られるのか、
気になるところです。
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2007年11月23日 Game Contents トラックバック(0) コメント(0)












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