誰がためのゲームショウ Game Programmer's (web)Log

誰がためのゲームショウのページです。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--年--月--日 スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

誰がためのゲームショウ

かなり旬を逃した話題であることは承知の上で。
オレ的ゲーム速報@刃の記事から。
(いつも楽しく読ませていただいております)

今年も東京ゲームショウが開催されました。
15万人ほどの来場者数があったとのことで、
ゲーム業界まだまだ衰え知らずといったところです。

私の周りでも数多くの方から報告をいただきましたが、
ここ近年のゲームショウの状況を聞くにつれ、
「一体誰のためのゲームショウなのか?」
ということを思うようになりました。

というのも、大人気ゲームをプレイするために
並んでいるのは、長時間並んででも
そのゲームをプレイしたいという
一部の熱狂的なゲームファン
のみで、
そうでない人は、長蛇の列を見ただけで怖気づいてしまい、
結局そのゲームを見ることなく会場を後にする

というケースがかなりあったらしいというためです。

ゲームショウ自体がお祭り的イベントですので、
ゲームで遊ばなくともその場の雰囲気を楽しむだけでも
意義があるとは思いますが、やはり来場者の一番の目的は
最新のゲームで遊ぶことだと思います。
これでは、その目的が達成できるユーザというのは
ほとんどいないことになってしまいます。

ところで、ゲームメーカーがショウに出展する
一番の目的は、当然のことながら自社製品の広告宣伝です。
宣伝方法としては、
・来場者(業者、ユーザ)に対する直接的な宣伝
・プレス記事を通すことによる、二次的な宣伝
の二段階の宣伝になります。
ショウへの出展にかかる費用は馬鹿になりませんが、
それに見合うだけの広告効果を期待して、
各社それぞれに趣向を凝らしたブースを設営します。

ここで、前者の来場者に対する宣伝についてですが、
ゲームショウにおいて、本当にメーカーが一番宣伝したい
相手というのは、すでにそのゲームを雑誌などのメディアの
前情報で知り尽くしているファンではなく、
そこで初めてそのゲームを知ることになる、
「新規ユーザ」なのではないか
と思います。

特に、オリジナルでないシリーズもののタイトルである場合、
過去作のファンというのは、言い方は悪いですが、
「すでに掴んだ客層」ですので、いかに新規ユーザを
囲い込むかというのが、さらなる売り上げにつながります。

そこで先ほどの行列の問題になるわけですが、
このような状況では、新規ユーザなど狙いようもありません。
「行列ができるゲーム=面白いゲーム」ということで、
インパクトはあるものの、結局ゲームが遊べないのであっては、
特に印象も残らず、覚えてもらうことも難しいでしょう。
これはメーカーにとってもユーザにとっても不幸なことです。

特に、ここ最近ではDSのブームもあって、
「回帰ユーザ(一旦ゲームから離れていたが
再び戻ってきたユーザ)」の存在が多くなっています。
そういった人たちが、次に来る面白いゲームを探すために
ゲームショウへ足を運んだとしたならば、
この状況を見てうんざりしてしまう
でしょう。

これは熱心なゲームファンにとっても同じことで、
お目当てのゲームをプレイするためだけに行列に
並んだとするならば、その他のゲームの情報には
一切触れることなく帰っていったという人も少なくないでしょう。
行列のできる料理店とは違って、入場料を払って入るのですから、
お目当てのものを優先して遊びたい気持ちは分かりますが、
「すでに購入がほぼ決定しているゲームの確認のため」
プレイしている
のですから、
当然、メーカーにとっても何のメリットもありません。
これでは「ゲームショウ」ではなく
「○○(特定タイトル)ショウ」です。

厄介なことに、二次的な宣伝方法を重視するため、
あえてユーザを無視して、行列ができやすい仕掛けを作る
メーカーも存在すると思います。
そういうメーカーにとって、来場者は
単に話題性作りのための「道具」に過ぎません。
今回で言えば、レベルファイブがそうであったことは
間違いないと思います。

レベルファイブのブースは、ご存知の方も多いと思いますが、
あまりの来場者数のために、行列の長さが
とんでもないことになり、挙句の果てには
システムダウンしてしまい復旧できないという
トラブルに見舞われたブースです。

来場者にとっては許せないトラブルだったかもしれませんが、
逆に考えると、かなりの数のエンターテインメント系メディアで
この事件が取り上げられたため、広告効果としては
とてつもない額に相当する
と思われます。
レベルファイブはパブリッシャーとしては初参加だったため、
名前を売るという意味では、嫌でも覚えさせられた人も多く、
結果としては大成功だったのではないでしょうか。

日曜日になると、家族連れの来場者も増えますが、
開始1時間ほどで4時間待ちの行列ができてしまったブースもあり、
昼に出発して会場に到着した頃には、
もう遊ぶことができないゲームがいくつかある
というのは
非常に不幸なことのように思います。
近年導入されたキッズコーナーで、ある程度の緩和には
なっていると思いますが、それだけで本当にショウを
満喫できるかどうかは微妙です。

具体的な解決方法が思い浮かばないのが歯がゆいところですが、
有名タイトルであれば、事前の体験版配布、ダウンロード配信、
あるいは、タイトル単独の発表試遊会の開催などで、
緩和はできるとは思います。ただし、どれもこれもメーカーに
かなりの金銭的負担を強いることになるので、
実現するのは難しいと思いますが…

ところで、コンシューマゲームの大御所、
任天堂は、ずっと東京ゲームショウへの出展はしていません。
かなり偏った考えではありますが、任天堂には
このような「ヘビーユーザ偏重」、
「ユーザを無視した話題性作り重視」の
ゲームショウに対するアンチの姿勢があるのかもしれません。
ゲームショウにお金をかけるのであれば、
そのお金で普段から体験版を豊富に用意し、
いつでもユーザに遊んでもらう
という姿勢が
DSステーション(店頭においてある試遊台)に
現れているような気がしてなりません。

余談ですが、私自身、東京ゲームショウに参加したことは、
実のところ一度もありません。
それはこの仕事を始める前からのことです。
なぜかといえば、そこでしか遊べないタイトルならばともかく、
数ヵ月後、数年後には家庭で遊べるゲームを、
わざわざ先取りして遊びたいと思わない
というのが一番の理由です。
近場で開催されれば、遊びに行くついでに
寄ることもできますが、100%ゲームショウ目的で
外出するというのはあまり気が進みません。

実際にゲームショウに行ったけど、
そんなことは全然なかったぞ、という突っ込みなどありましたら、
ぜひともご意見いただきたいと思います。
スポンサーサイト

2007年10月08日 Game Business トラックバック(0) コメント(2)

今はネットですぐ情報が流れるからわざわざあんな混んでるところ行く気にならないですね
あんな並ぶならもっと試遊台を増やしてあげればいいのに

まーそれより、今回のゲームショーはこれといった発表がなかったのががっかりでした

2007年10月11日 モグ URL 編集

◆モグさん
いつもながらコメントありがとうございます。

ネットの情報の方が豊富かつ迅速ですから、
情報収集が目的なのであればネットがいいと私も思います。
最近は動画なども楽々閲覧できますからいい世の中ですね。

ですので、なおさら、普段ネットのゲームサイトを
見ないような、もう少しライトな人たちに向けて
開いたショウであってほしいというのが私の願いです。

試遊台の数に関しては、おっしゃるところはごもっともだと
私も思うのですが、現実問題として、会場面積の問題や、
機材台数の問題から言っても難しいでしょう。
特に、PS3やXbox360のテストキットは、
数十台揃えるだけでもかなり苦心するのではないかと思います。

かなり乱暴なやり方だとは自分でも思いますが、
有名タイトルの試遊台に関しては、チケット制のような
形にでもしないとだめなような気もします。
ただ、そうするとさらに人付きにばらつきが出そうですが…

サプライズに関しては確かに少なかったですね。
ただ、各メーカー、他社と発表がかぶらないように、
各自ゲームショウ直前に発表済みだったので
そのように感じたのかもしれません。
全社同時にゲームショウで発表して、
食い合いになってしまうのも不幸なことですしね。

2007年10月13日 ykyky URL 編集












管理者にだけ公開する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。